2004年11月15日

ターミナルクライアントサービスとリモートデスクトップ

 Windows2000Serverにはターミナルクライアントサービスというリモート操作が可能な仕組みが提供されています。これがあると,パソコンと手元に置いておく必要もないし,キーボードもマウスも接続する必要がないので場所的に非常に有利。複数利用者がいる環境ではセキュリティ的にもポイントが高いでしょう。難点といえば,256色でしか表示できないぐらいですが大した問題ではないです。
 WindowsXP pro では,このサービスを拡張してハイカラー表示可能にしたリモートデスクトップという機能が標準搭載されてます。リモートデスクトップとターミナルクライアントとの違いは表示色数以外に接続された側の振る舞いがあります。ターミナルクライアントはただ単にログインして使うだけなので,複数接続が可能ですし,同じログインユーザーでも同時に異なるデスクトップを使うことが可能です。一方,リモートデスクトップは,接続された方のPCはロックされ使うことができなくなります。またリモートデスクトップは電源断や再起動をマウスで指示することはできません。

 で,webサーバー機にターミナルサービスを導入して標準のクライアントを使って便利に利用していたのですが,先日試しにリモートデスクトップを使って接続してみたところ,当初はうまくいっていたものの昨日からトラブルが発生。接続するとwebサーバ機がパニックになるようで,ネットワークが途切れてしまいます。キーボードもモニターも繋げていないので電源を落すしかなく,精神衛生的に良くない。再起動して標準クライアントから接続を試みるが,こちらでも同じ状況が発生。サーバー側に影響が出るのでは利用を止めるしかない。残念。新しい技術はリスクに直結していることを忘れないようにしよう。

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