2005年1月13日

明るい街灯が出現。

JR住吉駅前の国道2号線に高輝度の街灯が出現。かなり明るく本などは余裕で読めそうです。住吉は,引ったくりが多い地域なので用心のためかもしれませんが,ちょっと明くなり過ぎるのではないかと思います。 JR住吉駅の南側の国道2号線に高輝度の街灯が設置されました。非常に明るい街灯で多分本を読むことも可能です。
 住吉周辺はひったくりが多い土地柄なので,安全対策ということかもしれません。一方でこれは明るすぎるんじゃないかとも思い,複雑な気持ちです。整備途中の高輝度街灯。明るいだけではなく高密度。まるで高速道路のようです。 特にこの街灯は単体で明るいだけにではなく,その設置密度が高いことも特徴で,阪神高速湾岸線 中島PAからの景色。既に設置が完了しているところではまるで高速道路のような状態になっています。

 世に「光害」という言葉があり,きれいな星空を取り戻そうという考え方もあります。そういう考え方のも共感します。
 以前に何かのシンポジウムで明かりがテーマに議論があり,明石海峡大橋の照明デザインを行った石井幹子さんと安藤忠雄氏との掛け合いが印象に残っています。曰く,石井さんは「明かりは街に安らぎを与える」と発言したのに対して,安藤氏は「反対意見を言うものがいる方が議論は面白いので反対意見をあえて云う。街に明かりは要らない。人は家に帰る時に明かりがついていることに嬉しさや安らぎを感じる。夜が明るければそれが台無しだ。」と云われてました。
旧居留地のライトアップ ライトアップは確かにきれいので僕も好きなんですけど,安藤氏の云うことも一理あるかなと思った訳です。一方でひったくりの被害は深刻な状態なので,悩ましいところです。

 ひったくりといえば,荒俣宏の帝都物語のなかで,地震で荒廃した街(東京ですが)に超高速自転車で通行人にぶつかって殺すことを楽しむ集団というのが出てきてましたが,今の状況によく似てます。モラルというのは右肩下がりなんでしょうか。悲しいことです。

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