2005年4月16日

関帝廟に行ってみた。

関帝廟正面。JR元町駅と神戸駅の中間ぐらいに位置するので,かなり歩く必要があります。非常に分かりにくい場所にあるので事前に地図で確認を。入場は無料です。 下山手にある「関帝廟(かんていびょう)」という所に行ってきました。関帝廟というのは,中国の三国時代の武将である「関羽」を商売の神様として祀った社で,華僑の方々の信仰が厚いということだそうです。(see also 管理団体である社団法人中華会館の公式ページ

 龍の造形が好きなのでJR西日本のポスターをみて,行きたいなぁと思ってました。ようやく念願かなって嬉しいです。場所は元町と云っても,JR元町駅から遠く離れた坂の上にありますので,阪急花隈駅から行くのが一番楽だと思います。
兵庫県公館の南玄関 JRでという場合は地図MapFan Web)を片手に15分くらい歩くことを覚悟することになります。元町から県庁まで上がるのであれば,神戸栄光教会,兵庫県公館などを併せて見るようにすればいいと思います。(南京町からはかなりシンドイです。)

関帝廟の本堂の屋根。パンフレットによると2匹の龍は昔は全身白かったようです。今のほうが格段に格好いい! さて,関帝廟ですが,かなり格好いいです。いろんな面で気に入りました。
 特に本堂(関帝廟は寺でもあるとのこと。)の屋根の上の青白の龍がシビレます,以前は白一色だったそうなのですが,今の方が引き締まっていいですね。あと,大香炉の龍も格好よかった。

関帝廟の山門。扁額は著名な書家である于右任(ユ ヨーレン/1964没)の筆 まず,正面玄関となる「山門」。著名な書家である于右任(ユ ヨーレン/1964没)の筆による扁額は風格たっぷりです。山門は幅が広く,その天井には極彩色の透かし彫りが設置されていて面白いです。本堂側には禅寺らしく「慈光普照」と書かれた額が飾られていて仏の慈悲の深さと広さを教えてくれます。
関帝廟の背面 関帝廟の山門から本堂を望む。各門の天井に... 関帝廟の山門の裏に掲げられた額。「慈光普... 関帝廟内にある地蔵堂にて。非常に端正な地... 関帝廟の瓦 関帝廟の屋根の軒を飾る6体の像。どのよう...

関帝廟中門と本堂 中に入ると「中門」です 。台湾檜の一刀彫の龍が有名な門です。扁額には「龍門」と書かれ,登龍門とも呼ばれているそうです。この彫り物は公式ページによると「黄河龍門の鯉が龍になる故事になぞらえて」作られたものとのことです。柵に囲われて見えませんが,1柱に2匹の龍が巻きついています。多分下の方には鯉がいるということでしょう。

関帝廟の中門(登龍門)の龍の彫り物と本堂。台湾檜の一刀彫とのこと。 台湾で作ったというこの彫り物は流石に迫力満点。龍だけではなく,鳳凰や霊獣,仙人が門全体に所狭しとひしめき合っています。つぶさに見ていくと相当面白そうです。
関帝廟の中門の彫り物。格好いい鳳凰... 関帝廟の中門の龍と本堂の龍... 関帝廟の中門の彫り物。仙人や妖獣のオンパ... 関帝廟の中門の額受けを務める狛犬...

関帝廟中門の唐獅子の顔 中門の脇に居る狛犬が居るように見えますが,唐獅子ということで阿吽に対応していません。向かって右が雄で金運を,左が雌で子宝をという役割があるとのことです。今公式ページを読んで分かりました。残念。唐獅子は他に1組が本堂の左の壁際に居るのですが,これがなかなか可愛いです。
関帝廟中門の脇に控えている狛犬(パンフに... 関帝廟境内の焼き物の狛犬?。唐獅子のよう...

関帝廟の本堂前の大香炉を飾る素晴らしい龍。 本堂前にある大香炉は,もともと鼎(肉炊き鍋)であったものを使っているとのことです。この香炉に飾り付けられた龍がとても格好いいです。素晴らしい。
 香炉の右側にはたぶん死者にお金を送るための紙のお札を焼く場所があります。中国では死んでも金がかかるんですね。大変だ。

関帝廟本堂と大香炉 本堂は極彩色に飾られ,中を覗くと金ピカで,なかなか楽しい建物です。中央に関聖帝君像が鎮座され,周りには仏や他の神々が居られる神仏習合となっています。神の場なのであまり写真を撮るのを遠慮してしまいます。なので,本堂の天井にある飾り天龍を撮り損ねてます。
 あと本堂で目を引くのが壁の透かし彫りです。なかなか綺麗です。本堂前の香炉(線香立て)にも凛々しい龍がいて嬉しい。
関帝廟本堂 関帝廟本堂の透かし彫り... 関帝廟本堂前の線香立ての龍。奥に見えるの... 関帝廟本堂の線香立ての龍。至るところに龍...

関帝廟境内の焼き物の狛犬?。ガオ! こじんまりした所ですが,個人的にはなかなか楽しめました。中国関係の雑学を仕入れているともっと楽しめそうです。
 次に行くことがあれば,中門の彫刻をもう少しつぶさに見て見ようと思います。あと,本堂の飾り天龍というのを見ていないようなので,本堂内部をじっくりと観察してみよう。

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