2006年7月3日
蟻への擬態
ホソヘリカメムシ(Riptortus clavatus)の幼虫
蟻は小さな虫だけれど、結構攻撃性の強い昆虫。なにせ、系統的にはスズメバチやアシナガバチに近い。蜂毒の代わりに酸性の蟻酸を相手にかけたり、大きな顎で噛み付いたり、集団で襲ったりと、小さな虫達にとっては結構脅威なのかも知れません。
このような怖い虫の姿を真似て敵を避けようというのが「ベイツ型擬態」と呼ばれる擬態です。ホソヘリカメムシの幼虫は、上の写真のように蟻にそっくりです。
ヤサアリグモ(Myrmarachne innermichelis)
実は、アリグモも外敵対策なんじゃないかと考えられています。蟻を捕食しているのを見たことないですから。逆に、ありを専門に捕食するアオオビハエトリというのもいますし、虫の世界の力関係はなかなか複雑です。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
昨日も住吉川の河口まで息子と散策。丁度干潮の時間帯だったので、これまで行ったことのないテトラポッドにまで足を伸ばせた。普通は貝やら蟹やらを探すのだが、蜘蛛好きはイソハエトリを探してしまう(もちろん貝も蟹も探したけど)。案の定しばらく待っていると出会うことができた。これまでメスの...
-
接点復活剤 というのは、錆びたり汚れが付いたことによって導通が悪くなった金属接点を復活させる薬剤だ。一般家庭ではほとんど使うことはないようなものであるが、一つ面白い使い方がある。面白いだけではなく、非常に実用的で、なおかつ感動的なので 超級 のお勧めだ。 接点復活剤の効能と...
0 件のコメント:
コメントを投稿