2009年12月11日

インド料理の食べ方

カットリカ・コランブ (KATRIKA KORAMBU、ナスビのカレー)、マドラスキッチン2(南インド料理、神戸市中央区)にて

インドに住んだことも行ったこともないので正式にはインド料理の食事マナーを知らない。

インド料理を食べる際に気を付けたいなぁと思っているのは、インド人が見て嫌な気分にならないようにすることだ。左手をあまり使わないだけではなく、水を飲むときもあまり口を付けないようにした方がいい。実は、左手よりも唾液の方が不浄(不潔ではなく観念的な穢れ)なのだ。

だから、多分インド人が見てとても気持ちが悪い光景は、ナーンをカレーに浸して食いちぎって、またカレーに付けるような行為だろう。インドでは料理の取り分けさえしないそうだ。

右手だけでナーンを食べるのは難しい。ナーンは分厚いのでカレーに浸すことしかできず、カレーの中の具を包むこともできない。実はナーンそのものはパキスタン以西の食べ物で、アラブ圏のピタに近い。マドラスキッチンの店員さんはインドの食べ物じゃないとまで言っていた。三宮のあんびかで見たインド人はナーンの上にスプーンでカレーを乗せるような食べ方をしていた。

ナーンは高級食材で、北インドの主食は薄いロティ(無発酵のパン、全粒粉のチャパティが有名)、南インドに行くと米だ。日本でもこの組み合わせにして欲しい。

ナーンを右手だけでスムーズに食べる方法としては、ナーンの半身を裏返して裏側から摘み取るのがやりやすい。ナーンの表面にはギー(バター)が塗られているので手がベトついてしまうが、この方法だとあまり汚れずに済む。

また、ナーンを5cmくらいの大きさに千切れれば、端を摘んで柄杓状にし、カレーを掬うことができる。これが出来るとナーンにカレーがちょっとしか付かない物寂しさを解消できるのでお勧め。

ナーンは肉と相性がいいのでカレーから具を引き出して巻いて食べるのも美味いし、タンドリーチキンと合わせるのもお勧め。サラダを挟んで食べるのも旨い。サラダと肉をナーンに挟んで食べると更に旨いので特にお勧めだ。

左手を使わないようになると、食事が終わった時に左手が乾いた状態なので荷物を持ったりするのに非常に便利なので、馴れてしまうと左手を使おうという気が起きなくなる。

インドの家庭料理の本にはいろいろ混ぜて自分の好きな味を調整するのがインド流と書いてあった。卓上にアチャール(漬物)が置いてあるような店ならいろいろ混ぜてみると面白い。

追記:

2018年1月20日



2012年5月9日
インド料理の盆(ターリー)は食材を混ぜるための場所。汁物はここに全部開けるか、スプーンですくって乘せておき、ご飯と混ぜたりナーンと混ぜたりするのが食べやすい。ナーンは小皿(カトーリ)ですくうよりも盆の上の方がずっと食べやすい。

カレーをターリー(盆)に広げてナーンで摘むと食べやすいし、店員さんが喜びます。ターリーは盆ではなく食器なので遠慮無く使っていいし、綺麗に洗ってあります。

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