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2011年11月24日

久し振りに Wikimedia commons に写真登録

ナガレヒキガエル(流蟇蛙、Japanese stream toad) Bufo torrenticola (Matsui, 1976) 動物界(Animalia) 脊索動物門(Chordata) 両生綱(Amphibia) 無尾目(カエル目)(Anura) ヒキガエル科(Bufonidae) ヒキガエル属(Bufo)   名古屋市東山動植物園にて

最近は時間のある限り、名古屋市東山動植物園で撮影した写真を登録作業。11月には252枚を登録し、累計は16,006枚になった。今月は集中的に登録しているのでまだまだ増える予定。

写真を登録する際には学名を確認するため、日本版Wikipedia、Wikimedia commons、Wikispecies、NCBI、ITIS、EOLなどを確認しているのだが、Wikimedia commonsに写真がなければ自分の写真をアップロードして、WikiSpeciesからも参照できるようにしたり、項目を新設するようにしている。

さっき、ナガレヒキガエル(流蟇蛙、Japanese stream toad) Bufo torrenticola (Matsui, 1976) の写真がなかったので上のものを登録しておいた。

Wikipediaの編集者は結構減っているのがウォッチリストを見ていると一目瞭然。熟度が高まったという事もあるんだろうけど更新される記事の数がどんどん少なくなってきている。原因はいろいろあるだろうが、写真に関してはそれで懸念される煩わしさがあまりないので写真の提供は永続的に続けていくつもりだ。

2007年10月23日

Provannidae ハイカブリニナ科

アルビンガイ(Alviniconcha hessleri)。 熱水噴出域に生息する貝。表面に毛が生えている。新江ノ島水族館にて

 深海に棲む生物はインターネット上に情報が少ないので分類情報を探すだけで一苦労だ。

 アルビンガイはアメリカ海軍の深海探査線アルビン号にちなむ深海性の貝で、熱水噴出域に生息する。貝の表面に毛が生えているという点が特徴的。以前に調べた時はまったく分類が分からなかったが、NCBI のデータベースに登録されていたのでなんとか手掛かりが掴めたが、NCBI のデータベースには科(Familia)の登録がなかった。こんなこともあるんだぁと思って、また検索を続けたら、Provannidae(ハイカブリニナ科)であることが判明。とりあえず、Wikimedia Commons に登録して、あとは専門家に情報の更正をお願いすることにした。

 朝から一仕事完了。

2007年2月12日

シンリンオオカミ Canis lycaon

狼(シンリンオオカミ(Canis lycaon))。格好いい!王子動物園にて

 日本国内の殆どの情報源では、シンリンオオカミ(Eastern Canadian wolf)の学名はタイリクオオカミ (Canis lupus)の一亜種(C. l. lycaon)とされているが、いろいろと調べていくと、最近になって独立した種と考えられるようになったようだ。このため、亜種が昇格し、Canis lycaonが現在の学名である。

 なぜ、このような状況が分かったかというと、生物の分類登録をするために NCBI Taxonomy Databese の ID を調べたところ、Canis lupus lycaon が別名(Synonym)扱いになっていたから。英語版のWikipediaでは、既に学名は新しくなっており、その変更の経緯まで記載されていた。Talk:Eastern_Canadian_Wolf

 面白いことに、シンリンオオカミは、ハイイロオオカミよりもアメリカアカオオカミに近い種であるというDNA測定結果があるとのことであるが、アメリカアカオオカミ自体は、ハイイロオカミとコヨーテの交雑種なので、それが判明するまで使われていたアメリカアカオオカミの学名 Canis rufus は無効になっているという経緯がある(ややこしい)。

 ということは、雑種のさらに亜種に相当するシンリンオオカミにも本来学名が付くかどうかも怪しい訳なのだが、ある程度の期間、種が固定されるような状況であれば学名を付けても良いのだろうか。

 などと、専門家でもないが、つらつらと考えてみた。

2007年1月30日

枝葉末節の雑学百科と化すのか? Wikipedia

アジアゾウ (Elephas maximus) 天王寺動物園(大阪市)にて

 日本人というのは、物事を客観的に見るのが不得意なのではないかと、Wikipediaに接していると強く思う。英語版などを読んでいると、生きものの全体像を網羅的に書き込んでいるものが多いのだが、同じ項目の日本版を読むと内容が乏しく、しかも力を入れるところが枝葉末節の事ばかりというものが多い。自分は積極的に記事の執筆に関わるつもりは無いのだが、あまりにひどいものを見ると一言書きたくなる。

 ゾウ - Wikipediaのページは、我慢ができなくなった例だが、なんと、ゾウがトラとライオンに対し憎しみを持って成長すると書かれているのだ。

[[トラ]]や[[ライオン]]などは、時にゾウの成獣すら殺し子はしばしば捕食される。その為、ゾウはこの二種に憎しみを持って大人になると言われる。

Wikipedia contributors. ゾウ [Internet]. Wikipedia, ; 2007 1月 29, 10:48 UTC [cited 2007 1月 29]. Available from: http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%BE%E3%82%A6&oldid=10315422.


 んー、これではトラとライオンが同一地域に棲んでいて、ゾウは両方から狙われているという内容になる。アフリカゾウにトラが襲いかかることもありえないし、アジアゾウにライオンが襲いかかることも無い(インドにライオンは生息しているけど、トラの生息地とは重複しない。)ので、上記の項目は削除した。

 他の項目でもこのようなどっちの動物が強いの弱いの、何匹食べられただの、本筋から離れた枝葉末節の雑学的な内容が散発的に書かれていることが多くて閉口する。

 日本人はどうしてこうも、どっちが強いかなどという話題が好きなのだろうか。実は日本人はとても残虐性志向が強いのではないかと思ってしまう。

 また、それを動物の特徴として、そういうことを書きたがるというのがよく分からん。雑学が書きたいのであれば、せめてお尻に持ってきてくれと思う。わざわざ生物の特徴に書きなさんなと言いたい。

結構役に立ってる Taxonomy hierarchy database

姫路市立水族館の「生きている化石展」にて。チョウザメ。白っぽいのでベルーガだと思われるが

 Taxonomy hierarchy with Photograph というページを作って、ボチボチと生物の分類を調査して登録中。やはり体系立てて整理すると、いろいろ間違いが見つかるので手直しをしているのだけれど、参考にさせていただいているいろいろなページで記述の間違いがあることを発見してしまう。これまでに学名の表記間違いを2件見つけて連絡したのだが、今日はWikipediaで結構ひどい間違いを見つけてしまった。

 チョウザメ - Wikipedia というページで、分類の記述そのものが間違っていた。学名の表記はラテン語なのだが、意味なんて分からないから脳に解析指令が行ってないんだろうな。

 流石にデータベースで管理するようになると、分類の取り扱いの間違いは発生しにくくなる。科+属+種の組み合わせさえ間違いがなければ、その科が含まれる目、そのまた目が含まれる網、そのまた網が含まれる門、そのまた門が含まれる界という風に順を追ってデータを絞り込んで行く。上位の分類に行くほど数は少なくなるので間違いは発生しにくい。e.g.ヘラチョウザメ

 ただ、亜網や上科などのサブカテゴリー化を追おうとすると、後から対応するのは死ぬほど大変。ちゃんと最初から生物の分類を理解していないと設計できない。本職でこういうことをやろうと思うと大変だなぁと思う。趣味なら適当にやり直しも可能だが、本職だとやり直しが許されないケースも多いだろう。大変だなぁと思うと同時に、NCBIのやっていることは凄いなぁと心底感心する。