日本人というのは、物事を客観的に見るのが不得意なのではないかと、Wikipediaに接していると強く思う。英語版などを読んでいると、生きものの全体像を網羅的に書き込んでいるものが多いのだが、同じ項目の日本版を読むと内容が乏しく、しかも力を入れるところが枝葉末節の事ばかりというものが多い。自分は積極的に記事の執筆に関わるつもりは無いのだが、あまりにひどいものを見ると一言書きたくなる。
ゾウ - Wikipediaのページは、我慢ができなくなった例だが、なんと、ゾウがトラとライオンに対し憎しみを持って成長すると書かれているのだ。
[[トラ]]や[[ライオン]]などは、時にゾウの成獣すら殺し子はしばしば捕食される。その為、ゾウはこの二種に憎しみを持って大人になると言われる。
Wikipedia contributors. ゾウ [Internet]. Wikipedia, ; 2007 1月 29, 10:48 UTC [cited 2007 1月 29]. Available from: http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%BE%E3%82%A6&oldid=10315422.
んー、これではトラとライオンが同一地域に棲んでいて、ゾウは両方から狙われているという内容になる。アフリカゾウにトラが襲いかかることもありえないし、アジアゾウにライオンが襲いかかることも無い(インドにライオンは生息しているけど、トラの生息地とは重複しない。)ので、上記の項目は削除した。
他の項目でもこのようなどっちの動物が強いの弱いの、何匹食べられただの、本筋から離れた枝葉末節の雑学的な内容が散発的に書かれていることが多くて閉口する。
日本人はどうしてこうも、どっちが強いかなどという話題が好きなのだろうか。実は日本人はとても残虐性志向が強いのではないかと思ってしまう。
また、それを動物の特徴として、そういうことを書きたがるというのがよく分からん。雑学が書きたいのであれば、せめてお尻に持ってきてくれと思う。わざわざ生物の特徴に書きなさんなと言いたい。
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