2006年1月18日

阪神淡路大震災の発生から11年目

献花。阪神・淡路大震災 11年目の集いにて。

 都市を襲った直下型地震としては近代最初のものであった阪神・淡路大震災ですが,最近はいろいろな所で散発的に地震が発生してるんで,今後10年という尺度で考えると,またどこかで大きな地震がありそうな気がする。

 異論はあるであろうが,先の震災というのはとても運がよかった。

 もし,あの地震が1-2時間遅くやってきていたならば,もっと広い範囲(それこそ阪神間一円)が焼け野原になっていただろうし,昼間であれば阪神間の経済は壊滅していただろう。自分自身を考えても,もし出勤していたら什器に押しつぶされていた筈だ。

 また冬でなく,夏であれば救援物資は腐り,衛生上の問題が強烈にのしかかってきただろうと思う。

 もし,今地震が起きて避難所に行くことがあるのならば,人々はまずコンセントに近い場所の取り合いをし,給電の順番やACアダプターの管理で大混乱するんだろうなぁ。あの頃は公衆電話で事足りたことが,今後の地震は数多くの自家発電装置と避難人口に相当するコンセントタップが電話会社各社に求められるのではないだろうか。

 一番心配なのは人々のモラルだ。阪神・淡路以降いくつか地震は起きているが,都市部ではないので単純な比較はできないが,11年前に我慢できた事柄を受容できない人が非常に増えていると思う。傍若無人に振舞う一部の人にどれだけ迷惑することか,想像すると頭が痛い。

0 件のコメント: