2006年6月28日

ゴイサギ

ゴイサギ(五位鷺(Nycticorax nycticorax))。天王寺動物園(大阪市)のアシカ舎で餌やりの横取りを狙っている。

 鳥は精悍で格好いい動物で被写体としては面白い。特に目が格好いいのでビシッと緊張感がある写真になるとおもう。流石は恐竜の末裔だなぁと感心。

 しかし、どこの動物園に行っても餌の横取りに登場するというは困りものだ。天王寺動物園では客がアシカに餌をやることができるのだが、その餌の横取りを狙っているのが、上のゴイサギ(五位鷺 Nycticorax nycticorax。時には餌を守ろうと客を突付くこともあるという横暴な連中だ。王子動物園ではペンギンの頭を小突くアオサギもいたし、鷺たちはなかなか横柄だ。

2006年6月26日

コカマキリの子供

コカマキリ (Statilia maculata)の幼体

 土曜日に菊水山ゴルフコース内にあるドンキーバレーというところに行き、ブルーベリー狩りをしてきました。摘みたてのブルーベリーはなんとも旨かったです。

 ブルーベリー摘みの手を休めて、ふと上を見上げると、鳥除けのネットにコカマキリ(Statilia maculata)の子供がいました。まだ羽根も生えていないので随分長い距離を歩いてきたようです。

 何枚か写真を撮っているとレンズが近づきすぎたようで、下に飛び降りていきました。これでご飯にありつけるでしょう。

2006年6月24日

Ubuntu がなかなか面白い



 少し前に、Ubuntuバージョンが6.06となりました。VMware Server にインストールしたり、リムーバブルHDDを利用して使っています。なかなかいい感じ。

 今日は、Google のリリースした Picasa for Linux をインストールしてみた。Ubuntu は Debianという Linux ディストリビューションがベースになっているので、pkg という形式で導入すると楽チン。

 幸い、Google が Ubuntu を使っているということもあって、導入はとてもスムーズに行うことができました。今回は一旦ファイルをダウンロードせずに、Firefoxのダウンロードが画面でいきなりパッケージマネージャーから起動させるようにしました。

 Picasa for Linux の使用感は、Windows 版とほとんど変わりません。なかなか良いですね。

 以前に、Picasa を使えないのが Linux に本格移住できない要因のひとつという記事を書いたので、Linuxを利用する理由がひとつ増えましたね。

 次に、IISの代わりのスクリプト言語を攻略できれば、移行は可能になりそうだ。

2006年6月23日

Tiny life

シラヒゲハエトリ(Menemerus fulvus)の幼体。トイレの天井近くで1mmほどの動く物体を発見。指に移らせて下まで来てもらいました。それにしても小さい。また視覚を重視している生き物かよく分かります。

 生まれたてのシラヒゲハエトリ(Menemerus fulvus)かな。もう可愛らしさ全開。

2006年6月21日

大物登場 オオオサムシ

オオオサムシ(Carabus dehaanii)。緑がかって見えるのは葛の葉を通して光が当たっているから。

 昨日もいい天気だったので昼休みにそそくさと虫撮りに行きました。うろうろしていると、下の方からガサゴソと落ち葉が擦れる音がするのでトカゲかなと思って近づいてみると、全然逃げる様子がないので近づいてみると、オサムシでした。干乾びた毛虫を他の昆虫に取られない様に抱えて動かしては食べていたようです。

 オサムシ(歩行虫、筬虫)に出会ったのは覚えがなく、特にこんな大きなオオオサムシ(Carabus dehaanii)を見れたのは少々感動。手塚治虫の名前がオサムシに由来しているのは有名な話ですね。この飛べない大型甲虫は、美しい色のものの多く、また地域によって変異が多様なのでマニアも多いそうです。NTTの研究所で遺伝に関する研究の対象となった話も聞いたことがあります。

 オサムシの仲間のマイマイカブリもいつか見てみたいものだ。

2006年6月20日

未登録写真

シロフクロウ(Bubo scandiacus)。相変わらず格好いい。天王寺動物園にて

 6月は1600回シャッターを切っているのだが、今のところ登録できたのは68件だけ。登録ができていないは370枚以上になった。

 いろいろ書きたい事ややりたい事も沢山あるのだが、まとまった時間が取れないのがツライ(いつもこう云っているなぁ)。

 最近は新しい試みとして、生物関係の写真をまとめる作業をしている。

 http://opencage.info/pics/species.asp

 まだページの名前も考えていないし、派生する情報もまとまっていないが、一応生物の分類を階層的に表示させることと、和名(カナ)、漢字名称、英語名称、学名をそれぞれの生きものの写真に属性付けさせる予定。

 とにかく写真を載せるという方針なので、その延長線上で、撮った生きものを菌類から哺乳類までとにかく学名が付いていれば網羅的に整理(タグ付け)しようという感じで進めている。

 まぁ、役に立つかどうかは分からないが、個人的にはなかなか面白がっている。これとWikipediaへの写真の提供が最近の主な作業だ。

アズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus) ペットショップにて。ネットで調べると学名は「ハンサムな日本のヒキガエル」を意味するそうです。ハンサムというより東男という意味の方が近いんじゃないだろうか。
アズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus)

ナベヅル(Grus monacha)。天王寺動物園(大阪市)にて
ナベヅル(Grus monacha)

2006年6月17日

天王寺動物園に行ってきた。

ショウガラコ(Galago senegalensis)。天王寺動物園(大阪市)

 昨日は午後から大阪の天王寺で仕事だったので、午前中は休みにして天王寺動物園(ref:Wikipedia, Web Site)に行ってきました。天王寺動物園に行くのは2回目で、以前来た時(2004.9)はあまり写真を撮っていなかったけど、今回は一杯撮りまくりました。最近は動物の説明パネルも撮るようにしているので、後から種名を調べる手間が減って楽チン。

 天王寺動物園は日本で唯一「キーウィ」を飼育している動物園で、機会があれば行ってみたかったのです。本当のところ、ニュージーランドにはもう一度行きたいのですが、当分は実現しそうにないので、国内で我慢です。

 キーウィが飼育されている夜行性動物舎は本当に暗くて、普通のデジカメでは役に立ちません(蛇足ですがフラッシュ禁止)。今回、上のショウガラコ(Galago senegalensis)が綺麗に撮れましたが、その他はほぼ全滅。カヤネズミとか、モリズズメフクロウとかテンレックとか、ハリモグラとか、興味がそそられる動物が沢山いるので次に行くときは、ISO3200で撮影可能だというFinePix F30あたりを携えて行ってやろうかと思う。どうせ来年も行くだろうし。

キーウィ(Apteryx australis)。天王寺動物園(大阪市)は日本で唯一キーウィを飼育している動物園。もっと高感度で撮れるカメラが欲しいです。

 まだまだ書きたいことがあるけど、とりあえずここまで。

2006年6月16日

UNICODE対応のエディタを探す

雲とクレーン

 以前から多言語に対応するサイトを構築したかったので、UNICODEを扱えるエディターを探していたのですが、なかなかいい物が見つからない。現在、メインで使っているエディターはアンカーの Peggy Pro という商用エディターで、使い勝手は結構いいのですが、UNICODEはイマイチ。

 ネットで情報を調べてみると、サクラエディタとか、xyzzyとか出てくるんだけど、html作成のための補助機能がよく分からないので少々使いづらい。

 最近は、Blogのアプリにしろ、Wikiにしろ、軒並みUNICODE対応のアプリなので、もうスタンダードになっているのかと思っていたら、案外対応しているものが少ないですね。UNICODEサイトを構築された皆さんがどんなエディタを使っているのかとても気になる。現在では、Unixライクな環境の方がUNICODEの取り扱いの簡単なんだろうか。

 で、最終的に行き着きそうなのが、かつて Netscape Composer であった、Nvu(N-viewを発音する。)というソフト。実際にWikipediaからいろいろな言語を貼り付けてみたのですが、きちんと表示させることが可能でした。流石というか、やっぱりというか、呆気ないくらい簡単に表示してくれます。

Nvu(http://www.nvu.com/)による多言語ページの作成

 Htmlエディタであるため、補佐機能も充実していますし、馴れれば使い勝手がいいのではないかと思います。

 しばらくこれを使ってみよう。

2006年6月15日

妙に格好いいゴミグモ(Cyclosa octotuberculata)

ゴミグモ(Cyclosa octotuberculata) 食べかすや脱皮殻を柱のように並べて真ん中に居座っています。蜘蛛そのものは非常に格好いいのですが、ゴミの死屍累々とした様子にはタジタジとなります。

 ゴミグモは自分の脱皮後の殻(皮)や食べかすを棒状に連ねておいて、それに同化するように身を隠しています。ゴミを見るとこの蜘蛛が成長過程で何を食べてきたかがよく分かりますが、まぁ死屍累々のゴミをマジマジと見ようとは思いませんが。

 このゴミグモ、単体で見るとなかなか格好いい蜘蛛であります。

2006年6月14日

Beach Flying Disc Festival 2006 in 大蔵海岸

明石の大蔵海岸で行われたビーチフライングディスクフェスティバル2006にて

 6月11日(日)にJR朝霧駅の南側にある大蔵海岸で行われたビーチフライングディスクフェスティバル2006の写真撮影を担当してきました。スポーツイベントは初めての体験なので上手く撮れるか心配だったが、なんとかなったような気がする。
 一日で400枚近く撮ったのだけれど、コンパクトデジカメのCCDにゴミが付着してしまい、使いものにならないのが何点かできたのは残念。一眼レフはマニュアルフォーカスのレンズしか持って行ってなかったのでピント外しも結構あった。オートフォーカスは自分で撮ったという充実感が少ないという欠点もあるのだが、楽をできるという点は魅力。f2ぐらいの明るいズームレンズがあれば今後のために買っておこうかと思う。

 写真はこっちで自由にアップして構わないとのことなので、ボチボチと登録をしてみよう。

 個人的に面白かったのは、上のフリスビードック。大型犬が疾走する姿は格好いいいし、コーギーのような小型犬がチョコチョコと走っているのはなんとも可愛いもんだ。
明石の大蔵海岸で行われたビーチフライングディスクフェスティバル2006にて

 やっぱり、オフィシャルで撮るのは面白い。選手の近くまで寄れるし、本番の失敗できない緊張感が面白い。今回の反省点を踏まえ、今後に臨みたいところだ。
明石の大蔵海岸で行われたビーチフライングディスクフェスティバル2006にて

2006年6月12日

ツマグロキチョウ(Eurema laeta betheseba)

ツマグロキチョウ(Eurema laeta betheseba)。幼虫はカワラケツメイという草しか食べないそうです。一部の地域では絶滅危惧種になっているとのとこ。神戸市西区で撮影。

 目の前をフラフラと飛ぶ黄色い蝶がいたので追いかけてみた。飛んでいるところを見ると、羽根の縁が黒くなっているので、どうも普通のキチョウとは違うようだ。縁が黒くなっている蝶は「ツマグロ」と呼ばれるので、多分「ツマグロキチョウ」だろうと思い、撮影チャンスをうかがう。低空飛行して花にちょっとだけ止まるばかりでなかなかカメラを近づけられない。

 その時は時間が取れない状況だったので一発勝負。カメラをマクロモードにして、そーっと近づけて、パシと1枚。

 嬉しいことに随分と綺麗に撮れていました。帰ってから名前を調べてみると、やはり「ツマグロキチョウ(Eurema laeta betheseba)」。食草がカワラケツメイというマメ科の草だけなので、それが無くなると即絶滅という蝶だそうです。神戸市でも減少傾向、大阪市では既に絶滅。多くの都市部では絶滅危惧種なのだそうです。撮影した神戸市西区でも減少傾向が目立つらしい。

2006年6月10日

小さな軍配虫

アワダチソウグンバイ(Corythucha marmorata)。セイタカワダチソウと一緒に北米からやってきた帰化昆虫だそうです。英語で "Lace bug" 。どんな体の構造になっているのか気になります。一つ目に見えるところがなかなか異形。

 上の物体はカメムシの仲間で、軍配に似ているということから「軍配虫(グンバイムシ)」と呼ばれている虫の仲間で、アワダチソウグンバイ(Corythucha marmorata)といいます。

 セイタカワダチソウと一緒に北米から日本にやってきた虫(勢力拡大中)なのですが、植栽に害を与えるので害虫とされてるのだとか。

 体長が、3mm程度といったところ。目に付かない虫なので、撮るだけ撮ってモニターで見てみるとなんとも面白い形をしていました。特に頭に目が一つあるように見えるので結構首を傾げてしまいます。

 英語では、"Lace bug" と云うそうです。しかし、カメムシの仲間は変わった奴がなんとも多いものだ。

2006年6月7日

写真撮影の依頼を受ける

ウェイクボード。面白そうなんですが,水が汚いのでかなり躊躇しますね。

 6月11日に、明石の大蔵海岸公園で「ビーチフライングディスクフェスティバル2006」というイベントがあるのですが、その模様の写真撮影を頼まれました。先日もとあるイベントを一日張り付きで撮影し、200枚ぐらい撮ったのですが、スポーツイベントは初めての体験。シャッターチャンスをちゃんと捉えられるか、その辺りがポイントになるだろうな。

 問題は、雨でもフェスティバルが行われるということ。写真機が防水加工されていないことも問題一つだが、光量が少なくなるとシャッタースピードが稼げないのが結構痛い。

 雨を考えると、防塵防滴仕様のオリンパスのE-1が欲しくなる。適当に理由をつけて買ってしまいたいところなのだが、地味に人気があるらしくて、現在新品は12万円程度の売値になっているので気軽には買えない。

 人に頼まれて撮るというのは成果がそれなりのものでないといけないので少々緊張する。スポーツイベントは今回が初挑戦だから、いい手応えを残してみたいものだ。

2006年6月5日

カマキリの幼虫

蟷螂(カマキリ)の幼虫達

 カマキリの幼虫がワラワラと発生中。可愛らしいが、いくら小さくても弱肉強食の世界では容赦なし。直ぐ近くでネコハエトリが早速一匹捕らえて食事中でした。

2006年6月4日

不人気昆虫 シリアゲムシ

ヤマトシリアゲ(Panorpa japonica)のメス

 最近よく見るのがシリアゲムシ (Panorpa)。体長3cmになろうかという大きなムシです。都会ではほとんど見ることがないのではないでしょうか。長く伸びた吻(ふん)と、でっぷりとした腹部が特徴の一度見たら忘れられない奴です。よく葉の上で日向ぼっこをしているので、遭遇する頻度は高い。吻の先がどうなっているのか気になるところですね(基本的に採集はしないので細部は確認できない)。

 このムシは特徴がいろいろあるのですが、まず歴史が古い、いわゆる生きている化石と云っても過言ではない。化石で出土してくるし、完全変態する昆虫の仲間では最も古い種にあたるそうです。芋虫状の体からまったく違う形に変化させるという劇的な変化をどのように試行錯誤していったのか非常に興味があるところです。

 現在の生物学では小さな変化の積み重ね(遺伝子の揺らぎ)が気の遠くなるような世代を経ることによって種の分化をもたらすと考えざるを得ないという方向性なので、完全変態のような大きな変化がどの位の時間をかけて実現されたものなのか、それともなにか特別な要因があったのか、とても興味深い問題です。

 数少ないシリアゲムシの幼虫の写真は、全農教自然観察教室 室内講習会第1回報告というページにありました。

 あと、交尾をするためにプレゼントで気を惹くという行動もするらしい。

 というようなとても個性あるムシなのですが、なんとも人気がないことこの上ない。Wikipediaでさえ記事が載せられていない。可哀想なので項目新設しておこうかと思う。

2006年6月2日

未登録写真が激増して困った...

大阪の鉄道科学博物館にある灯台のレンズ。とても大きく拡大されるので面白い。通りすがりの子供に教えたら親も一緒になって大喜びでした。

 三宮で仕事をしていた頃と比べると、雲泥の差ほどムシの写真が撮れてしまう。最近はきちんと学名や英名を調べながら登録しているのでなかなか量が増やせない。

 昔から昆虫採集をやっていた訳ではなく、漠然と好きだった世界がデジタルカメラが触媒になって、一気に面白くなってしまったので、知識が付いてきてない。生態や雑学はある程度知っていても実物を知らないものも多いし、昆虫はバリエーションの見本みたいなもので、とても種類が多い。

 仕事の量が多いこともあって、時間も作れないし、既に200枚近い写真が登録できていない。時間が経ってから登録すると季節感がおかしい気がするし、結構悩む。

2006年6月1日

何でこんなに細いの? イトカメムシ(Yemma exilis)

イトカメムシ(Yemma exilis)。ふと気が付いたら居た!というタイプの虫。会うのは2回目。1回目は都会の真ん中でステンレスの上を歩いていた。

 カメムシの仲間というのは、環境への適応というのが臨機応変なようでいろんな姿形のものがいる。

 その中でも人間の目から見て「なんでこんな形をしてるの??」と思うのが、上のイトカメムシ(Yemma exilis)。パッと見た目はカメムシとは思えませんが、よく見るとカメムシたる要素はちゃんと確認できます。

 細いことによるメリットというのはよく分かりませんが、すべての生きものは生存率によって形が変異しますので、なにかしら生き延びやすい要素があったんでしょう。

 人間の一生という尺度では理解できない虫たちの世代交代の速さと時間の流れに思いを馳せると、なかなか感慨深いものがあります。