2009年8月25日
命を奪えない
昨日は職場の建物内で毛虫が見つかったので取ってとお願いされた。捕獲したものの、さてどうするべきかと悩んだ。「殺す」という発想が浮かばないのだ。生き物の命は大いなる消費によって成り立っている。食う・食われるは自然の摂理だ。しかし、それに人間がどのように介入するかが悩みどころだ。
毛虫が人の世界に入ってくるのも大きな自然の一部であり、当然何匹かが人間によって殺される結果も含めて、バランスを取ろうとしている筈である。長い目で見れば殺されやすい動物はより多くの卵を生んだり、子供を保護することで卵を生んだ成虫の数と同程度になるようコントロールしている。
だから殺していいような気はするのだが、最近は命を奪うという行為に嫌悪感を感じるようになり、虫を殺すことはほとんど無くなった(最近、ゴキブリを半殺しにしたが)。幸いなことに、屋外にいても滅多に蚊に噛まれない体なので、虫を殺す機会が少なくて助かる。
とはいっても、殺された家畜の肉はバンバン食べている訳で、さまざまな宗教にある禁忌行為(イスラム教のハラールとか)と通じるものを感じるのであった。
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