河口慧海のチベット旅行記もそろそろ3巻目の終わりに近づいてきた。いや、凄い。バイタリティーというか、観察眼というか、記憶力がいいのか、旅行記といいながらも日本に帰ってからも相当な調べ物をされたのか、コラムの様に挿入されるチベットの風俗・風習、伝聞、見聞は隙がない。出版された当時は作り話じゃないぁかといわれたこともあるそうだが、確かに今読んでも、あたかもテレビ番組で解説されるがごとく、淀みなく綴られる文章には圧倒される。
いろいろなものをよく調べていることについては本当に感服。明治30年という時代にどれだけ情報が得られたのかよく分からないが、文章のなかにトルクメニスタンとか普通に出てきたりして凄いなぁと。今の日本人でも知らない人の方がいいのだろうに。
続きが楽しみだ。
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