この手のジガバチなどの蜂毒は捕まえた獲物を生きたまま保存するための麻酔用なんで,恐くはないんですが,流石に大きいので迫力満点です。
ネットで調べてみると,この蜂は「クロアナバチ」という蜂のようです。主にバッタを捕らえ,昆虫などを麻酔をかけて生かしたまま幼虫の餌にする蜂としては,ジガバチと並んで一般的な蜂なんだそうです。
蜂は直接巣穴に獲物を運び込まず,一旦離れたところに置いて様子を窺っているようです。15センチほど離れたところにあるのが巣穴です。写真には写っていませんが,もう少し左側にもう一個穴が開いています。この蜂は寄生蜂の目を眩ますために偽穴というものを複数掘るのだそうです。
獲物に麻酔をかけて生きたまま幼虫に食べさせる蜂が寄生蜂によって自らが生きながら食べられる可能性があるとは,厳しい世界です。
暫くして,いよいよクロアナバチが獲物を巣穴に運び入れようとしますので,アップで撮影しようとカメラを近づけたら,どうも警戒領域に入ってしまったらしく,蜂は体当たり攻撃を仕掛けようと飛んできました。寄生蜂の事もあり,巣穴に獲物を運び入れる瞬間はとてもナーバスになるようです。
一旦巣穴の前に獲物を置いたまま巣穴に潜り,こちらの出方を窺っているようです。穴の中からこちらをじっと見ています。
結局この後クロアナバチの行動に進展がなかったので,あまり邪魔せず立ち去ることにしました。
いや,なかなか面白いものが見れました。宮崎は市街地でも自然界と近くて面白いところです。
このほか,ホテルの8階の窓にショウリョウバッタが止まっていたり,蜘蛛がたくさんいたりとなかなか虫関係は充実してました。流石は宮崎。
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