2006年4月29日
今日の一枚 ちいさなハエトリグモ
昨日は昼休みに虫を探して徘徊。植栽のヒイラギにハエトリグモ(ref.wikipedia)を見かけたので撮影に。残念ながらピントが合っていない写真しか撮れなかったのでちょっと悔しい。
相変わらず面白いのが昆虫の擬態(ref.wikipedia)。ヒイラギの葉に小さなテントウムシがたくさんいたのですが、実はハムシの仲間のテントウノミハムシ (Argopistes biplagiatus)。テントウムシは自分を防御するために黄色い苦い液体を出し、捕食者(鳥など)を嫌がらせます。ハムシはこれを真似てるという訳です。
毒など脅威を持つ他の種に似せる擬態をベイツ型擬態(ハチに擬態するハナアブやガなど)というそうです。
今読んでいる「三人寄れば虫の知恵(養老 孟司, 池田 清彦, 奥本 大三郎による対談)」によると、この昆虫の擬態について、遺伝子だけでは説明がつかず、体細胞側に何らかの仕掛けがあるのではないか、遺伝子はソフトウェアとしての機能を提供し、細胞がハードウェア的な機能を持つことにより、形態を決定付けているのではないかという話がありとても興味をもちました。
昆虫写真家の海野和男さんのライフワークは昆虫の擬態(隠蔽擬態)なのだそうですが、よく擬態している昆虫を見つけられるもんだと感心します。
で、一番上の写真は、芝生の中を歩いていたハエトリグモの子供。チマチマ動いていてとても可愛い。こんな小さなクモにとっては芝生でさえジャングルですね。
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