2008年11月18日
集団的無人格、あわや圧迫死の満員電車
今日は濃霧の影響で電車が15分ほど遅れた。乗り合わせた普通電車が遅れてくる電車の先頭になったため、各駅で乗車待ちの人達を吸い込んで、大変な乗車率になっていた。集団とは恐ろしいもので、一人一人が一歩だけ中に入っていっても反対側のドアの人には三歩も近づいていくようだ。
押される側のドアに体を寄せていた女子高生が六甲道駅で乗り込む人達に猛烈な圧迫を受けたらしく、とうとう泣き出してしまい、隣の女性の助けを借りて、途中下車をした。自分も彼女が降りやすいように道を譲りつつ電車を降りた。彼女はしゃくり上げながら付き添いの男の子と一緒に姿を消した。
後続の快速はそれほど込んでおらず、安心して乗れたが、三宮駅に着くと、別の女性がエレベーター前で息も絶え絶えになって倒れていて介抱を受けていた。
皆下を向いたままそ知らぬ顔をしたまま鞄や肩、肘を押し付けてくる。あの満員電車の無言のプレッシャーは本当に恐ろしく、そしてなんだか悲しく感じる。集団が生み出す没個人、無人格の恐怖だ。
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