2005年7月6日

食べるもの

「中国怪食紀行」最近この手の本が面白い。

 撮りためている写真の中で一番多いのが「食べもの」に関する写真です。その影響もあってか,最近は食に関する本に興味があります。

「食べもの」をキーワードとして持つ写真のページ

 最近よく読むのが外国の食文化に関する紹介本。いろいろな国のいろいろな食べものを見ていると,只々吃驚します。
 狗,昆虫とその幼虫,鼠,蛇,亀,猿,穿山甲,といろいろなものを食ってますね。日本人に違和感がある食べものでも現地に行けば,当たり前の食べもので,普通に店先で売られているというところが面白いですね。まさに異文化という感じがヒシヒシと感じられます。

 あと,例えばヤマアラシは不味いとか,ヤシガニは旨いとか,知識として知っている動物の存在に味の情報が加わるというのがなんとも奇妙な感覚なんですね。実体験の追認ではないですが,グッとその動物の存在感が増します。変かな?

 あと,発酵食というのも面白いです。発酵は貯蔵技術でもあり,食べものをいかに長く食い続けるかと言う試行錯誤が世界中でいろいろな取り組みが行われてきた訳です。
 日本の熟れ鮓やクサヤから東南アジアの魚醤,果ては北欧の発酵鳥まで,世界各国にはいろんな発酵食品があり,なかなか強烈。味も臭いも遠慮したいものが多いですが,なぜそういう料理が根付いたのか,ということに関しては非常に興味があります。

 ただ,韓国のエイの発酵食品でアンモニアが大量に含まれている「ホン・フェ」とか,スウェーデンのニシンの発酵食品で,缶詰のなかで発酵させるため缶がパンパンに膨らんでいる,とてつもなく臭い「シュールストレミング」とかは必要性をかなり行き過ぎているとは思いますが。

 食べて美味しそうと思うものもあるのですが,大半は,現地で現物を目にしたら多分,食欲無くすと思うけど。上の本にも「ネズミは一般的に美味です...」なんて書かれていて,ちょっと興味を惹かれたりします。

 最近では,コンゴの内戦によって引き起こされた食糧難がタランチュラなどの大蜘蛛を食べる文化を作ってしまったとか,いろいろいろ考えさせられます。

 異食文化についてはもうしばらく勉強していきたいと思います。

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