昨日,背中に発生している原因不明の知覚低下と変色について神戸大学病院に行ってきました。大学病院というのは大学の教育施設でもあるので普通の病院に受診するのとはちょっと違います。初めて大学病院に行きましたが,個人的には結構面白かったです。
皮膚科に行き,しばらく待っていると名前が呼ばれ,最初にポリクリ室というところに行くことになりました。ポリクリは,医学生が受診前の問診を行う実習室のようです。
最初に,「ここは一般の病院とは異なり大学病院なので実習等のご協力を頂きたい,10分程度研修医が今回の受診について質疑をします。」と説明され,2人の医者の卵の方が来られ,いろいろ受け答えしていきます。途中先輩のアドバイスが入りながらいろいろ話をしていきます。一応時間も設定されているようで,的確に話を聞きだす訓練も兼ねているのかなぁと思ったり。
学生の聞き取り実習が終わると,また外に出て受診を待ちます。
大学病院は物凄い患者が多いと聞いていたのですが,思ったよりも人が多くなく意外な感じでした。
名前が呼ばれ,診察室前で待ちます。日本独特だといわれる「中待合」ですね。見上げるとシスコの無線アクセスポイントを発見したのでちょっと意外でした。出力を落としたものを使っているのでしょうか。医師はPHS端末を使ってました。
ちなみに使用しているパソコンは全てIBM製。皆さん純正マウスを使っておられます。
診察室に入ると教授の他,助手,研修医(学生?)4人という6人構成で,まさに実習という感じ。まず,研修医がプリクリで事前に聞いた話を教授に説明します。変色している部分の大きさの取り方が小さすぎるということで計り直し,など問診に補正を加えていきます。
次に,知覚の低下を確認するため,針状の棒で背中を突付いていくのですが,変色している部分の全部が鈍い訳ではないようです。状況は整理されていくのですが,なにが原因であるかについては謎が深くなっていくようです。
ノートパソコンを持ち運んでいて慢性的に肩こりがあるので,それが原因になることがあるかを聞いたところ,筋肉の凝りから皮膚の変色が起こることは無いのだそうです。
で,ちょっと状況が分からないので,そのまま神経内科も受診してみる事になりました。一応診察が終わって部屋を出ていくと,中から「うーん,わからへんなー」と声が聞こえてきて苦笑してしまいました。
お昼を神戸駅まで戻って家族で食べて,1時から神経内科の診察を待ちます。ちなみに昼を食べた「FRIENDLY」というファミレスは失敗でした。ランチバイキング780円はカレー+αぐらいに考えていた方が失望感が無くて良いと思います。
神経内科では,爪楊枝(滅菌済!)を使った知覚の確認と併せてアルコール綿花を使っての検査を行いました。
アルコールを皮膚に塗布すると気化熱が奪われてヒンヤリする,あの感覚を検査に使う訳ですが,恐ろしいことに全くそれが分からない場所があるのです。皮膚の表面をなぞられる感覚が少しあるだけで,冷たいことが全く分からない,本当に全く冷たくなかったのです。流石に「ヤバイかも」と思いました。
先生曰く「極めて奇妙な症状,これまでの先生方も皆さん首をひねっているようですね」とのこと。
神経系は脊髄から肋骨の方向に神経系が伸びていてその根元「神経根」がダメージを受けている場合は,帯状に知覚の低下が発現するそうですが,症状は部位的なので,神経根から伸びた先の部分に何か障害が発生している可能性がある。
そのような症状の多くは衝撃や圧迫によるものだが,これまでにそのような経験はないので,内部に腫瘍などが発生している可能性がある。が,そのような場合は,患部が腫れるなどの特徴が見えるはず...,とりあえず,皮膚の内部をCTで見てみましょう,ということになりました。
翌日に神経内科に受診し,結果の所見ということになり,皮膚科には神経内科が終わってからもう一度来て欲しいと言われていますので,都合3日の半日休が必要になりました。
思ったよりも大変な事になりましたが,実害が無いのでとりあえずは状況を楽しんでみようと思います。ただし,以前に比べて症状が顕在化してきているので,その点はちょっと心配。
さて,どうなることやら。
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