伊丹市にある「伊丹市昆虫館」に行ってきました。
この博物館は温室の中で生きた蝶を間近に見られることが特徴です。こじんまりした規模ですので中を見て廻るのにそんなに時間はかかりません。入場料が大人400円,駐車場を使った場合は,2時間まで400円以後30分100円が必要となります。
博物館は昆陽池(こやいけ)公園という広い公園の北の端にあります。駐車場からかなり離れています。
もともと冬になると渡り鳥が見られる公園ということで有名だと思うのですが,現在はカワウの一大営巣地と化しています。中島はカワウの糞で白くなり一見荒涼とした風景に見えます。糞による水質の悪化も進んでいるようで,水質改善のための工事が行われていました。
ちょっと心配なのはカワウの営巣地が中島が一杯になり,周辺にも広がってきている点です。カワウだけではなくゴイサギの営巣も確認できましたし,糞害など周辺とのトラブルが発生しなければいいのですが。京都の動物園が凄い状態になっているのでちょっと心配します。
内部の展示は流石に蝶の標本が充実しています。ガラス張りなので写真を撮っても面白くないのですがモルファ蝶の羽だけはとても綺麗なので撮ってみました。素晴らしい!
今回の目当ての一つが生態展示室。生きた昆虫が展示されているというので楽しみにしていきました。見たかったのが「タガメ」や「ミズカマキリ」といったスター級水棲昆虫なのですが,ゲンゴロウの仲間しか展示されていませんでした。タガメは寿命が長いので見られると思ったんですが,残念。
ミズカマキリは田んぼのあぜでよく捕まえたのですが,野生のタガメというのは捕まえたことがありません。川の中を泳いでいるのと,街灯に飛んできたのを見たぐらいかな。東南アジアだとポピュラーなお菓子らしいですけど。(参考)
そのかわりと云ってはナンですが,ヤエヤマアオガエルを見れたのがよかったです。ネットで調べると結構普通の蛙のようですが,本土からするとやはり珍しい蛙ですから,こういうの出会えると嬉しいものです。
鳴き声を提供されているサイトもありました。Goichi's Birds カエルの合唱団,その他マニアの方多数
温室の中では,主に沖縄の蝶が飛びまわっています。四季の変化が少ない所の種であれば繁殖が容易なのかもしれません。
人に馴れているのか,近くまでカメラを寄せてもあまり逃げません。少々狭い温室の中なので羽が破れていたりちょっと不憫な個体も見受けられました。蝶の種類は多くないので珍しい蝶を探してあちこち歩き回る必要がないところがある意味いいかもしれません。通路が狭いし。
おお,と思ったのがコノハチョウ。よくもここまで似せたものです。しかも形態が似ているというだけではなく,木の葉のように体を揺らして目を欺こうとしたり,非常に手が込んでます。ここまで擬態を凝らしても背中側は綺麗な羽根を持っています。(see also photo lib. 擬態)
温室はなかなか面白かったです。
2Fの展示室で面白かったのが「虫のうんこ」。虫の糞にまつわるいろいろな話題を提供されておりなかなか興味深い。絵本も出版しているとのこと。うんち染めがちょっとどうかな...?
もうちょっと規模が大きければなぁと思いますが,結構楽しめました。
最後に昆陽池公園のマンホールの蓋です。公園内部だけのものなのか周辺にも設置されているかは確認できませんでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿