今日は三宮に行く用事があったので昼休みに移動してマドラスキッチン2号店に15食限定のビリヤニを食べに行った。当初はビリヤニと魚のカレーを頼もうと思っていたのだが、ビリヤニにヨーグルトのカレー(? あとでライタと判明)とマトンカレーが付くということで魚のカレーは無しにした。
注文してから程なくビリヤニが運ばれてきたのだが、結構量が多い。ご飯だけでお腹が満杯になりそうな量だ。米はもちろん長粒米、たぶんバスマティだろう。匙を刺したときのふわっとした感触は独特だ。今の季節はことのほか鼻が利かないので香りを楽しめないのは残念。
サクッと匙ですくって食べると、なんとも優しい味で幸せな気分に。そして中から出て来たマトンの旨いこと。ねっちょりというよりはねとっと吸いつくようにとろける羊の脂の甘味とバスマティが合わさって、しばし感動。しかも羊肉に硬さがまったく無くスプーンでスイスイと切り分けられる程だ。いや、めちゃくちゃ旨い。
マトンカレーを試してみると、これまた優しい味なんだけど深みがあってほんのりと甘味があって旨い。ビリヤニの中の羊肉を引っ張り出してカレーと併せて食べると、もうじゅわーっと旨みが広がってまさに至福。
ヨーグルトのカレーと紹介されたライタ(RAITHA)は、野菜をヨーグルトの中に入れたサラダだということだ。口直しにとてもいい。
んー、ちょっと毎日でも通いたくなったし、カレー類も制覇してやろうかという気になった。
食べ終わって、会計をしながら「マトンが最高に旨い!」と店員さんと話しをしていたら、意外なことを教えてくれた。
マドラスキッチン(たぶん1号店でも)で使っている羊肉は、オーストラリアやニュージーランド産のものではなく、中東産のものを使っているのだそうだ。その理由はAG、NZの羊は皮の下の臭みが強く、香りを大切にするインド料理では使いたくないのだそうだ。インド人は脂身が多いのはあまり好まないとも言っていた。
羊肉といえば、アラブの人々にとって羊の尻尾の付け根の脂身は最高のご馳走で族長のみが食べる権利を有しているそうだ。中東の羊はさぞ旨いのだろう。
家に帰って、いろいろ情報を収集。まず、ビリヤニ(बिर्यानी)について。
インド料理でビリヤニというと、日本の赤飯に該当するハレの日の食べ物なのでそうそう食べるものではない。特別の日に食べる特別な料理であり、ありがたく頂戴したいものだ。
マドラスキッチン1号店では、ビリヤニだけを食べに来ているインド人も居るそうで、よっぽど嬉しいのだろうなと思ってみたり。
マドラスキッチンで出しているビリヤニは、ハイデラバード・ビリヤニ(Hyderabad biryani、ヒンディ語では हैदराबाद बिर्यानी となるのだろうか。前が地名、後ろがビリヤニ)という、インド中南部のハイデラバード地方の名物料理。wikipedia の英語版では
... made using Basmati rice, goat meat and ...とあるので、本来は山羊肉が入る料理らしい。ハイデラバードはイスラム教徒が多く住むらしいので、山羊や羊、ナッツを使った料理が多いのだろうか。1号店ではチキンのビリヤニらしいので、ハイデラバード風を楽しみたい人は2号店がお勧め。
ネットで検索していると、味が薄いだの、物足りないだの書いてる人が居るらしいけど、それはインド料理をカレーという尺度でしか見ていない誤解だ。ビリヤニは単体で楽しむ食べ物であって、ドライカレーでもサフランライスでもない。隣の席の人もカレーを掛けて食べていたようだが勿体無い!
これまでビリヤニというと、ショナ・ルパが有名処であったけれど、マドラスキッチンも大いにお勧めだ。次は、ミールスを食べてみよう。
2 件のコメント:
マドラスキッチンのYoshiと申します。
先日はありがとうございました!
詳しく書いて頂いて嬉しいですし!
しかも写真がホントにキレイでビックリです!
今後ともよろしくお願いします!
こんにちは、先日はどうも。大好きなマトンを美味しく食べられて嬉しいです。
インド料理は奥が深いですね。まだまだ探求していきたいと思ってますので、いろいろ教えてください。
なかなか昼間には行けないので今度は残業帰りに寄らせていただきます。
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