2018年6月27日

水の特殊性の凄さを息子たちに説明する。


水の特殊な性質というのは、4℃が一番重いという点。他の物質は温度が下がれば下がるほど分子の距離は縮まって体積が少なくなるので比重が上がる。なので同じ物質で液体と固体が同時にある場合は固体が沈む事になる。これと同じ事が今の世界で水に起きたらどうなるか考えてみよう。

まず、北極と南極周辺の氷が一気に海底に沈む。氷が沈んで海面が現れた空間ではまた空気に冷やされて氷になる度に雪の様に海底に降り注ぐ。海底に溜まった氷は山を形成し始め、より低い所に向かって移動を始める。最終的に海底は氷で覆われ水分はどんど凍っていき海全体の温度が下がっていく。生き物は氷を避けて上に上に逃げて行くが、次第に濃くなる塩分濃度に耐える事はできず死滅する。海の温度が下がると大気もどんどん冷やされ地球全体が寒冷化する。地上の水分も深い所に溜って最終的には全体が凍る。琵琶湖は冬の間に陸地化して淀川水系は水が流れなくなる。海から蒸発する水蒸気が激減し雲は発生しなくなり雨も降らなくなる。最終的にはどんどん地球は氷の星になり、赤道周辺の太陽に晒される地域は氷に覆われないかもしれないが非常に乾燥した環境で塩分濃度の濃い水が溜まった砂漠になる。寒い地域の面積比の方が多いので徐々に寒冷化が進んで最終的には地球は氷に覆われた生物がいないかも知れない星になる。

地球創生から考えると生命はバクテリア止まりで多細胞生物にも進化できなかったかもしれない。

子供に話すのは海が氷で埋まるまでの話。そこから先を考えることが楽しくなって欲しいものだ。

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